当NPOは 制度的中年福祉 を提唱し、中高年支援元年宣言をし、40歳から64歳センター を厚生労働省などに提案 も しました。NHK、日本経済新聞、ロイター通信、毎日新聞といったメディアからも取材され、少しだけ世の中の目が 「中年」 にも向き始めています。

 下記資料は2018年6月作成 されたものです。その後、2018年9月に フリートーク + ミニ講座 「一期一会 東京版」 が開催され、2019年2月には 中高年ヘルププロジェクト がスタートし、弱者の起業などについて公認会計士の中川崇先生やマーケティングに詳しい先生が講演をしてくださいました。3月には、親の認知症によって直面する様々なことがらについて、現在もたいへんな経験をされている方を囲んで、お話を伺いました。

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設立趣意書(クリックしてください)

正会員を募集しています。入会金 5,000 円、会費 500円/月 です。
ご希望の方は、syokusouzou@gmail.com までご連絡をお願いいたします。
 







 私(森山)は30年以上前、教員として辞令交付式に臨んだ。期待と希望に胸踊る中、式が終わって赴任先の学校に行ったが、校長室で私を待っていたことばは「おめえ、来年は特殊学級(障害児学級)だからな、特殊学級だからな」という数回に及ぶ恫喝だった。

 教員社会に疎かった私は、何でこういう言い方をするんだろう、と思いつつも「はい」と返事をした覚えがある。

 最初の1年は、小学校4年生担任として、素晴らしい、最高の時を過ごすことができた。そして2年目、私は特殊学級の担任になった。相変わらず意欲満々だったが、しかし・・・私は、結局、教員との関係で このままでは心が非常に危ない と3年で教員を退職した。

 一方、同じ市に両親ともに校長の同期がいたが、周囲の対応はそれはもう・・・という感じで、公務員なのに、と思い、世の理不尽さを早々に嘆いた。

 その後私は アルバイト → 大企業 → 起業 → 大企業 → ベンチャー企業 → ベンチャー企業 と経験し、執行役員だったベンチャー企業が倒産して取締役が会社にいなくなった時は、時には非常に危ない方々と対峙しながら、しかし応援してくださる方々もいて、しっかり後処理を行った。

 1990年前後の バブルの熱狂 その後のバブル崩壊、しかし、1990年代後半からの新産業革命ともいえるインターネットが登場したことにより、ネットバブルの熱狂、しかし、ライブドア事件に象徴されるネットバブル崩壊を経験した。

 倒産した会社のコンテンツを中堅企業に売却し入社、しかしコンテンツは継続されず、1年あまりでリストラされた。以後、職探し、起業の模索、1~3ヶ月更新の契約社員・派遣社員の繰り返しで10年が過ぎた。

 非正規は、起業した会社の継続が難しくなった後1990年代半ばに派遣社員を約1年したことがあるが、その時はあくまで起業した会社の継続に未練があってのことだった。事業を諦め、正社員を探すとすぐに複数の内定を得た。

 2000年前に大企業の正社員をリストラされたが、ITバブル全盛ですぐにまた正社員になれた。2000年がITバブル崩壊の年とされていたりするが、それは大企業の話。その頃はまだまだネットベンチャーが次々と誕生して成長して熱かった。ベンチャー企業正社員になり、転職し、ベンチャー企業正社員から執行役員になり企業を動かした。しかし、ネットバブル崩壊後の2008年あたりからは、もういけなかった。

 職探し中は、ハローワーク、人材銀行(管轄はハローワーク)、ネット、新聞、新聞ちらし、求人雑誌などありとあらゆる方法を使って応募したが、面接にすらなかなかたどりつけない状況 だった。

 ハローワークで、40歳代、50歳代の年齢を入力して、1ヶ月以内に受理されたその年齢で応募可能な「東京及びその近隣」のフルタイム求人を検索すると、4万件、5万件、あるいはそれ以上の求人があると出てくる。そのほとんどが40代、50代でも応募可能ということになっている。つまり、「中高年でも仕事は十分にありますよ」というデータだ。しかし、本当にそうなのか

 しかし、それは著しく実態が伴っていない数字ではないのか。多くの中高年は、求職活動に疲れ、世の中から見捨てられた気分でいるのではないか。

 一方、新聞やちらしには中高年歓迎の「委託」の仕事がよく掲載されている。しかしその内容は、「委託」というシステムにあぐらをかいた本当にひどいものが多い。例えば、自家用車を実質「会社の営業車」として使い、カソリン代、車の保険代などの諸経費も自己負担で激安の委託料で働く・・・差し引き時給300~400円、車の修理が必要になれば赤字となることも多いだろうという「求人」。

 そこで私は、2013年4月、シルバー人材センターならぬ任意団体中高年人材センターを立ち上げることにしたのである。月に1回~2回、アイデアの発表会や懇親会を行ってきたが、法人として活動する方が行政への提案など様々な活動やりやすいのではと思い、その事務を行い、2015年2月にNPO法人として東京都に認証され、翌月登記してNPO法人職業創造センターとなった。

 概ね40歳から64歳の人は、行政から市民団体まで、本当に支援がない。自殺者も他の世代より多い。しかし、敗者扱いされている中高年にも「今さら」と言われようが、夢や希望をもてるようにし、孤立化を防ぐべきだろう。

 そもそも私は敗者扱いだが、社会人デビューは小学校教師で、自分で言うのも何だが、人気・実力を備えていたと思っている(笑)。若い時に実力がなかった、根性がなかった、努力が足りなかったのいうのは違う、と思っている。

 NPOの役割は社会を変えること、その役割を担っていきたいと考えている。

■ NHKスペシャル「ミッシングワーカー」(2018年6月2日放映)

■ 第58回日本社会医学会総会報告(2017年8月19日、20日)

聖徳大学短期大学部の檜垣昌也先生が、NPO法人職業創造センターの活動レビューやインタビューから「中年福祉」の概念化とその意義を考察し、日本社会医学会総会で報告をしてくださいました。

■ 毎日新聞「中高年支援シンポジウム」(2017年6月24日掲載)

■ ロイター通信(2017年4月、世界に発信)

■ 日本経済新聞「日曜に考える かれんとスコープ」(2017年1月15日掲載)

■ 雑誌オルタナ(2015年9月掲載) 


■ 第2回中高年ヘルププロジェクトイベント(2019年) 介護

親の認知症によって直面する様々なことがらについて、現在もたいへんな経験をされている方を囲んで、今、医療・福祉の現状はどうなっているのかを含めて、明るくお話を伺う。

■ 第1回中高年ヘルププロジェクトイベント(2019年) (弱者の)起業

公認会計士・税理士の中川崇先生とマーケティングに詳しい先生の講演。設立の手続き、落とし穴、許認可が必要な業種、資金繰り、起業家の提供する製品・サービスの品質、価値等のお話を伺う。


■ フリートーク がメインで、世の中の様々な事柄・問題についての ミニ講座 もある 一期一会 東京版(2018年)

仕事(探し)、身心のトラブル、友人・知人・老親のこと… 普段、誰かに話したくても話せない困りごとを 『一期一会』 で吐き出し、ついでに、昨今話題の成年後見制度などの知識もゲットする会。八千代<ひきこもり>と共に生きる会共同開催。

■ 中高年 (概ね40歳~64歳) 支援元年宣言! 中高年支援シンポジウム 兼 第2回世界教室 (2017年)

・作家 松田陽氏 「過去、現在、そして未来の生き方(「生きる目的・目標があれば生きられる)」と 高校講師 井上博充氏 「留学とキャリアアップ、英語圏の国々における就労、永住権取得の可能性」 (中高年の雇用にも関連づけて)の講演
・中高年支援元年宣言 と 中高年発信センター構想
(一度レールをはずれると這い上がるのは困難 40歳~64歳センター構想へ) 
                      
■ 第1回世界教室 スペインで起業しました! (2016年)

日本から若くして単身でグアテマラに渡り、格安でスペイン語を習得した後スペインで漫画喫茶やレストランを起業しましたが、失敗。しかし立ち上がり、現在はバルセロナの中心「カタルーニャ広場」から徒歩7分のところでペンション「カサデバルサ」を順調に経営されていらっしゃる方の講演。

様々な旅行のお手伝い、留学、移住、バルセロナでの起業サポートも。

アルビレックス新潟シンガポール現地法人「アルビレックス新潟シンガポール」が運営するサッカークラブ 「アルビレックス新潟バルセロナ」 のGM。

■ 厚生労働省大臣官房総務課を窓口として、厚生労働省職業安定局、人材開発統括官、保険局に提案 (2017年)

・「輝ける中年 40歳から64歳センター 」 の設立
・失業給付金の期間の見直し
・求職者支援制度における「雇用されない生き方」関連講座の新設
・国民健康保険法に記載されながらひとつの自治体も行っていない、国民健康保険の傷病手当金制度設立推進(会社の健康保険に入っている方は、病気やけがをしても給与の3分の2を、最長1年6ヶ月支給されますが、国民健康保険の加入者にはありません)

■ がんを告知され、手術を受けたCFP(サーティファイドファイナンシャルプランナー)の体験談を聞くセミナー (2017年)

・始まりは定期健診 ・まさかの後遺症 ・再入院
・各種制度と保険 ・仕事とがん ・オートバイの意外な効果


■ 散歩交流事業

・谷根千散歩(谷根千とは、台東区一帯の谷中・根津・千駄木周辺地区のことで 下町情緒あふれるエリアで、外国の方が大好きなところです)(2017年)

 ・東御苑散歩(東京の都心に広がる緑豊かな東御苑は、旧江戸城の本丸、二の丸、三の丸の一部を宮殿の造営にあわせて皇居附属庭園として整備されたもので、天守閣跡の石垣、大番所、百人番所、富士見櫓、富士見多聞、大手門渡櫓など往時をしのびながら芝生と樹林の落ちついたムードが味わえます)(2015年)

■ 職業創造フォーラム事業 (2015年)

・第1回は、みんなで作る職業創造カードやビジネス座談会など

・第2回は、「月3万円ビジネス」とのコラボレーションで、木更津で「月3万円ビジネス」を多数実践されている「3-biz前田商店」前田敏之様 をお招きして、気軽に「月3万円ビジネス夏祭り」の出店の挑戦に向けたアイディアを出し合いました (東京高円寺開催の月3万円ビジネス夏祭りに植物を出展)

■ 他、ホームページ作成教室や東京都千代田区の「NPO・ボランティアとの協働に関する政策提案制度」へ応募(いずれも2015年)なども行いました。

 政府は、2014年9月の失業者数を233万人と発表しました(完全失業率 3.6%)。前年同月に比べて25万人の減少、そして52か月連続の減少です。2014年9月の有効求人倍率は1.09倍で、11か月連続で有効求人数が有効求職者数を上回るとても高い水準です。それでは失業者はすぐに仕事を見つけることができる状況にあるのでしょうか。そうではありません。

  特に30代後半からいわゆる中高年と呼ばれる40代、50代の失業者の場合は、求人に年齢制限をかけるところは表面的にはあまりないものの実際に採用するところはかなり少ないため、100社以上に履歴書を送っても、面接にすらなかなかたどりつけない場合が多くあります。しだいにハローワークなどで仕事を探すこと諦め、やる気を失い、さらには孤立してしまう場合も多くあります。精神を病んでしまうことも少なくありません。皮肉なことにそうなると失業者にカウントされなくなります。

 今後は景気が右肩上がりで次々と雇用が生まれ失業率は2%代で推移していた1980年から1994年までのような時代に戻る可能性も少ないと言わざるを得ません。

 そこで私たちは、職業を創造することで問題の解決を図ろうと、小さな得意、小さな意欲をもつ人々が行う教室事業、ネットや実店舗で物品販売を行う方法を啓蒙したり、職につけない悩みの相談を受けてアドバイスを行う就労支援事業、職に関する悩みをもった人たちが集まり直接交流する事業を通じて、生きがいや健康の充実を図り、社会の発展に寄与していきたいと考えています。

 これまで任意団体中高年人材センターとしてアイデアの発表会などを行ってきましたが、社会に対して少しでも貢献したいという思いを共有して上記目的を達成すべく組織の基盤を確立して発展させるためには、情報公開され社会的な信用も高く、幅広く活動することもできる特定非営利活動法人化は不可欠と考え、私たちは、特定非営利活動法人職業創造センターを設立いたします。






団体名称:特定非営利活動法人職業創造センター

代表者:理事長 森山浩年

所在地:〒101-0046 東京都千代田区神田多町2-11 カツミビル601

連絡先:syokusouzou@gmail.com

特定非営利活動法人(NPO)認証日:2015年(平成27年)2月18日

法人成立の日:2015年(平成27年)3月4日

設立の経緯:特定非営利活動法人(NPO法人)職業創造センターは、2013年5月からアイデアの発表会などを行ってきた「任意団体中高年人材センター」を母体として、2015年3月に誕生いたしました。

ホームページ:http://syokusouzou.org






















現在考えている事業モデルは、大きく分けて以下の3通りです。

1.やりたい事業や職の入口をNPO法人職業創造センターで応援されながら行い、その後は新たに設立した株式会社、合同会社、社団法人、あるいは個人事業主として事業をスピンオフして継続して行います。スピンオフ先と職業創造センターとは引き続き厚く連携します(したがってスピンアウトとは言いません)。

2.NPO法人職業創造センターが主体として事業を継続して行います。

3.はじめから別法人や個人事業主として事業を行い、NPO法人職業創造センターはそれを応援します。